睡眠時の不随意運動を抑える

睡眠時には歯ぎしりや目の動き、顔のぴくつきなどさまざまな不随意な運動がおこります。このような運動は、それぞれの器官や筋肉が疲労を回復し正常な働く上で重要な役割を持っています。その一方、過度の疲労は、不随意な運動を激化させ睡眠の妨げとなる弊害もあります。不随意運動の意義を知って、よい睡眠をとるために役立てましょう。


レム睡眠とノンレム睡眠


「眠り」には大きく分けるとレム睡眠と、ノンレム睡眠の二つがあります。レム睡眠は、浅い眠りで気持ちがリラックスしてアルファ波が出ている状態です。

ノンレム睡眠は脳波がよりゆっくりした状態になります。脳の活動が休眠状態になり、さまざまな身体機能が微弱になります。ノンレム睡眠には4段階のステージがあります。

睡眠中は、このように性質の異なる睡眠が周期的にあらわれます。それぞれに重要な意味を持っています。よい睡眠とはこれらのタイプの異なる睡眠が周期的に繰り返されバランスよく組み合わされた睡眠なのです(下図参照)。

睡眠周期02


脳のなかで起こっていること


睡眠中は覚醒している時とは違うさまざまな特徴が表れてきます。夢を見たり、寝言を言ったり、歯ぎしりをしたり、ものごとへの反応が鈍くなったり。これらの特徴は、すべて脳の休息にともなうものです。

脳はさまざまな身体の生理をコントロールしています。わたしたちが日常生活をおこなううえで最も重要な器官の一つといってもよいでしょう。

しかし、脳にも休息が必要です。睡眠に生ずるさまざまな表情は、脳がどのように身体をコントロールしているかということの裏返しでもあるのです。

睡眠中に起こる最大の変化は、体温が低下しはじめることです。わたしたち哺乳類はいつも体温を一定に保って生活をしています。そのおかげで夜も活動できるし、冬だからといって冬眠する必要もありません。お腹のなかで赤ちゃんを育てるうえでも不可欠な能力です。

しかし、そのために全身の皮膚や血管にたくさんの神経をめぐらしたえず体温の変化をチェックし続けています。体温が低下すると即座に筋肉に指令をだして、体温を挙げるようにコントロールしているのです。

睡眠とは、このような脳の仕事に休息を与える時間です。


さまざまな不随意運動


レム睡眠の「レム(rem)」とはrapid eye movement(素早い眼球運動)の頭文字です。レム睡眠の最中は瞼の裏側で眼球が左右にコロンコロンと転がるように動く不随意な運動が見られます。

この動きには、早い動きと遅い動きの二つがあります。中枢の神経機能が休息し眼球がそもそももっている運動リズムが表れてくるのです。

このような運動は、わたしたちの目がそもそも持っている基本的な性質を姿を表面に現れたもので異常なものではありません。むしろ目の健康を保つうえでなくてはならない重要なものなのです。

わたしたちの目の位置はそもそも素早い動きとゆっくりした動きの二種類の運動の引き合いによって保たれています。覚醒時にはそこに脳の指令が加わって意識の流れに沿ったスムースな運動がおこなわれます

電車のなかで外の景色を見ている人の目の動きをよく見てみてください。目はゆっくり景色を追いかけパッと元に戻る、ゆっくり景色を追いかけてパッともとに戻る、という運動をひっきりなしに繰り返しています。

これは、素早い運動をゆっくりした運動が表面にあらわれたものなのです。

眼のアップ

 


大切な不随意運動の意味


眼球運動だけでなく、さまざまな部位に不随意運動が表れてきます。歯切りし、寝返り、頬のピクつきなどです。

これらの運動には器官の緊張エネルギーを発散して疲労回復をはかる意味があります。脳のコントロールから解き放たれた器官が、自由気ままに運動を始めているのです。

睡眠中に十分に不随意運動が見られないと疲労が残り、朝起きても目の疲れが取れない、顎が動かないといったことが起こります。睡眠中の不随意運動はよい眠りの不可欠の要素なのです。

ただ日中の緊張があまりに強いと、レム詩睡眠時の不随意運動が激しくなりすぎ、それがために睡眠が妨げられるということが起こります。

現代の社会生活では、目を中心に一部の器官に疲労が集中される傾向があります。疲労した器官の神経の緊張を取り除き、しっかりと休息がとれる状態にすることが必要なのです。


施術中にもおこるrapid eye movement(素早い眼球運動)


実際に施術を受けている最中もしばしばrapid eye movement(素早い眼球運動)のような不随意運動がおこります。眼球運動には、目の疲労の強い人は、瞼が瞬くような早い動きがはげしく生じてきます。

このような緊張状態は、頭部周辺の自律神経ポイントを鎮静していると次第におさまってきます。

頚椎図01 

施術を受けた方は、目が楽になった、あたりが明るく見えるようになったと実感されます。このような実感は目の運動に関わっている筋肉の疲労回復によって自然にもたらされるものなのです。

同時に首の緊張が取れて方が楽になったり、頭痛が取れたり、腰や足の硬さや痛みが取れたと訴える方もいます。目の動きと首の筋肉の働きも強く関連しあって日常生活を支えています。

眼球運動に関わりが深いのは三叉神経という脳神経の緊張で、上部の頸椎周辺に緊張が表れます。これは目の運動と上部の頸椎、頭蓋骨との間の運動が密接に結びついているためです。

このような神経の緊張を鎮静していると、次第に眼球の動きがゆっくりしたリズミカルなものに変わってきます。それと同時に、よく眠れた、その日は強い眠気を感じていつもよりずっと早くに寝てしまった、朝までぐっすり眠れたといった感ずる方が多いのです。


仕事や日頃のストレスからくる緊張を取り除こう!


  •  仕事から帰ると疲れていてバタンキュウで寝てしまうけど、2~3時間で目が覚めて跡が眠れなくて悩んでいる。
  • 帰るのが遅いが、帰ってすぐに寝られないので、ものを食べたりパソコンを見ていたりして眠る時間が短くなってしまう。
  • 4時や5時ころに目が覚めてしまい、もっと寝たいのに眠れなくて睡眠不足になってしまう。

こういったタイプの不眠には、身体が抱えている自律神経の緊張をよくとったうえで眠りに入ることがとても効果的です。

眠りは健康の土台です。脳の休息中にとっもなって、脳内の情報整理、さまざまな器官の運動コントロール、内臓の機能を担う上皮性組織細胞分裂など、心身を維持向上するために様々な役割を持っています。

よい睡眠ととるために、ぜひ睡眠の性質をよく知り、よく眠れたという実感と十分な睡眠時間が取れるよう睡眠力を向上させてください。

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