姿勢とお腹の深い関係

便秘になる、吐き気がする、電車のなかでお腹を下してしまうなど、お通じの問題の背景には姿勢、とくに腰の過度の緊張の問題があります。食生活の改善や運動、お薬などでは対処できないお通じと姿勢の問題について解説します。


姿勢を評価する


わたしたちの腰には背骨の反った領域があります。床の上にあおむけに寝て腰の下に手を入れてみると背骨が床に触れていない場所があることがわかります。

このような腰の反りは、生まれたばかりの赤ちゃんにはありません。身体を反らしたり、ハイハイをするうちに次第に腰を反らす力が開花します。この能力は、直立姿勢をたもつうえでなくてはならないものです。赤ちゃんの姿勢能力を評価する重要な基準なのです。

座りの姿勢は、「腰(腰椎)の反り」ができていることの証であるとともに、立つための上体や骨盤の力の鍛錬の時間でもあるのです。


姿勢評価のポイント


赤ちゃんの姿勢01a

成長するにつれ、直立能力はどんどん向上していきます。鬼ごっこをしたり、ドッジボールをしたり、リレーをするためには、直立して駆けながら周囲を見回して逃げたり追いかけたり、ボールを投げたりできなければなりません。しっかりと身体の芯を立てながら、同時に柔軟性をたもてなければならないのです。

大人の姿勢を評価するポイントは、この背骨の能力についての理解にかかっています。「腰(腰椎)の反り」が安定しつつ、柔軟性を保っていることがよい姿勢の条件なのです。

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しかし、日ごろの仕事の影響が腰を硬くするにつれ姿勢が崩れてきます。腰が硬くなると最初にあらわれるのが猫背です。お腹を前にだし、背中を後ろにひいた姿勢です(上図 Stage02)。

お腹が前に出ることと、首が前に傾くこと、同時に股関節が外旋して歩く姿勢が崩れてきます。無理をすれば膝や足首に負担がかかってきます。肩の背骨が硬く、首が反って疲れやすくなります(下図参照)。

路上観察27


お腹の緊張を招く姿勢の乱れ


このとき、とくに腰椎が反ることによる神経症状(神経根症)はお腹の調子を乱す大きな原因となります。腰を反らすと痛い、朝寝起きに腰が痛む、足にしびれや痛みがあるといった場合はこのような状態が疑われます。

このようなとき痛みや違和感のある腰の筋肉の血管の自律神経が過敏になっています。これらの神経の緊張は、じつは腸の働きにも大きな影響を与えているのです。とくに緊張性の便秘には次のような特徴があります。

  1. 便秘と下痢が交互にあらわれやすい。
  2. ストレスや精神的な緊張など、外的な事象がお腹の調子に影響する。
  3. お腹が痛くなったり苦しくなったりする。

このいずれかに該当する人は、腰の緊張がお腹の働きに影響を与えている可能性が高い人です。 このような症状の背景となる重要なポイントして、上腸間膜神経叢、下腸間膜神経叢という二つの自律神経節(自律神経の中継点)があります。


立った時に腰が伸ばせない痛み


このような症状がさらに進んだものとして、立ちあがった時に腰がしばらく伸ばせなくなる腰痛があります。椅子から立つとしばらくへっぴり腰になってしまうケースです。

このような症状の背景にあるのが、椎間板ヘルニアです。この痛みは、ほっておくと次第に座っているだけで腰や下肢がびりびりしびれる、痛みで腰の置き場がないといった形で進行することがあります。

なぜ椎間板ヘルニアはこのような症状を引き起こすのでしょうか?

背骨の関節には椎間板と呼ばれるクッションがあります。デスクワークで腰を丸くした姿勢では、この椎間板が強く圧迫した状態が長く続きます。椎間板の一部が後方の靭帯(後縦靭帯)に触れると、この靭帯には痛みの感受性があって、じわじわと腰や下肢に痛みやしびれがでてきたり、立った時に腰が伸ばせない痛みが出てくるのです。

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お腹の調子を改善するために


このような腰の神経症状はお腹の調子、お通じの状態に大きく影響します。

満員電車に揺られて強い横揺れの加速度を受けているとじわじわ腰がつらくなって、下痢してしまうといった例は、腰で生じた神経の緊張が大腸の働きに関わる神経を興奮させてお腹の筋肉に激しい緊張を引き起こした可能性があります。

他にも、腸の緊張によって、食欲の低下、食べたものが胃につかえて降りていかない、げっぷがしたくなる、胃酸が逆流しやすいなどといったことが起きてくることがあります。


関節運動を整えるオステオパシーの施術


当院の施術は、お通じの背景にあるこのような事情をよく踏まえ、ここちよいお通じのために必要な自律神経のリラクゼーションをもたらすように工夫されています。

オステオパシーによる関節調整と脊髄神経反射法による自律神経調整がうまくミックスされた、健康のためのベストミックスを目的とした身体調整です。

お通じの改善のためには、腸の内壁の細胞の細胞分裂を促すために、眠りの改善も不可欠です。

お通じの改善をはじめとして、姿勢の改善、仕事の能率や意欲の改善、肌や表情筋のバランスなど美容面での効果など、多くの効果をもたらしてくれます。

【リンク】眠りとお通じの整体院」   電話:06-6788-0245(完全予約制)  近鉄奈良線「八戸ノ里駅」 徒歩3分    アクセス 地図   営業時間/料金